【前編】ラオスで詐欺トランプに引っ掛かりそうになった件について
3年ほど前にラオスに行ったんですよ。
首都のビエンチャンからバンビエンまでスクーターで往復するという暴挙を終えた後、ひとり寂しくビエンチャンの街並みを散策していた時のことです。
とあるラオス人男が流暢な英語で話しかけてきました。
男「お~ジャパニーズ!」
自分「え?何??」
男「実はさ、姪っ子が日本の大学に留学してるんだよ!」
自分「え!?そうなの?自分は静岡から来てるんですよ」
男「え!!姪っ子は静岡大学の教育学部で勉強してるんだよ。そんな偶然あるんだね!」
そんなこんなですっかり打ち解けてしまい、
男「明日うちに遊びに来なよ。」
自分「ごめん、明日のお昼の便でタイに行っちゃうんだ」
男「そうか、、、それなら朝ごはんを食べていきなよ。俺はオーストラリアでシェフやってるから、ぜひ朝ごはん食べてもらいたいな」
自分「え、本当にいいの?」
男「いいよ!朝にホテルにバイクで迎えに行くね!」
ここまで、話し終えると通り沿いのピザ屋から男の家族が出てきた。
なかなか美人の奥さん、それにおばあちゃんまで一緒。
みんなニコニコしていて家族の中はすごくよさそう。一人で張りつめていた気持ちが、ふっと軽くなった。
「じゃぁ、また明日ね!」
お互いにそういって、その日はお別れした。
その晩は旅の出会いっていいな!なんて呑気に11月のラオスの心地よい風に吹かれながらホテルへ帰ったのであった。(続く)